人生 ああ鱈腹味わいたい

毒親疑惑の親が高齢になりまして・・・

お盆。しんどい。髪も抜けるよ。

お盆。

私には嫌な季節だ。

行きたくないと思いながらも、今年も行ってしまった。

 

行く数日前から、気持ちがどよんと重くなってくる。

息苦しくて無意識にため息が出る。

 

そんな状態で実家に向かう。

今年はなんとか3日間だけの滞在にした。

来客のための家事ざんまい。

 

高齢の父が一人で暮らしている古くて大きな家。

きれい好きな父なので、ゴミ屋敷にはほど遠いが

やはり年には勝てず、汚れやホコリが目につく。

何をするにもまず掃除から始めなければいけない。

 

そして今年の猛暑。

エアコンは4台あるが、食事と寝る時間以外は

30度を超える部屋で動き回った。

 汗が目に入って痛い。首が汗で赤くかぶれた。

 

そして父のやかましさ。

冷蔵庫の開け閉め、食器の洗い方、ラップの使い方

そんな些細なことまでいちいち文句を言われる。

「ウルサーーーイ!! もう帰るわよ!!」

と何度かお腹の中で叫んだ。グッと我慢した。

 

そして親戚の人たちとの何気ない会話や

父のグチの数々・・・

本人たちにそのつもりはないのかもしれないが

(いや、あるかもしれない)

小春は何やってんだ。早く実家に戻って同居しろ

と責められてるように聞こえる。

針のムシロだ。

ギャーーーっと叫びたくなって、グッとこらえる。

 

私の受け取り方の問題なんだろうけど・・・

小さな頃から何十年と積み重なった思考癖は

ちょっとやそっとでは治らない。

 

自分の心の中は誰にも見せないから

人から見たら、日本全国あちこちで見られるお盆の

帰省風景に見えるだろう。

毎年この時期には、TVニュースで楽しそうな帰省の

光景が映り、故郷に帰る人と故郷で迎える人の

美談風にまとめられている。

私のような変わり者はいないのかなあ?

 

あ! ここまで書いて気づいた。

私は、帰省する人でありながら、帰省した途端に

人を迎える側の人間にならなくてはいけないのだ。

一人二役。そりゃ大変だよ。

 

2日目の朝、自分の枕を見てギョッとした。

抜けた髪の毛が10本以上枕カバーにくっついていた。

い・や・だ・・・・

 

そういえば、以前父に言われたことがある。

「小春が帰ってくると、家の中にお前の髪がたくさん

落ちていて汚い!」と私のものらしい髪の毛を

指で拾い上げなら叱られた。

 

髪の毛がSOSを発信している?!?

まさか・・・笑