人生 ああ鱈腹味わいたい

毒親疑惑の親が高齢になりまして・・・

一人暮らし、同居、どちらもメリット・デメリットあり

しばらく実家には行かないことにした。

いえ、行かないという選択肢もあるなと思った。

 

何か用事があるから帰って来てくれ、とか

久しぶりに小春の顔が見たい、とか

美味しいもの貰ったから鍋でもしよう、とか

そんな話は一切ない。

からしない限り父からは連絡もない。

 

親の気持ちを忖度して

「実家に行かなくてはいけない」と思う私が

「行きたくない」と言う私に無理やり行かせて

きたのだと思う。

 

なぜ「実家に行かなくてはいけない」と思うのか。

親が好き、会いたい、一緒に食事したい

それなら「実家に行きたい」になるはず。

 

今、私の心の中でグルグル渦巻いている怒りがある。

実家に行った時の父の言葉だ。

「小春が帰ってくるとうるさくてたまらん!

もっと静かにできないか。」

 

私が台所で食事の準備や片付けをする時の音が

うるさいのだと言う。水を使う音、食器棚や

冷蔵庫の開け閉めの音、椅子をひく音、

事細かく文句を言われる。

 

そんなに大きな音を出しているつもりはない、

長年のマンション暮らしで生活音には気を

使う習慣が身についてると思う。

 

普段は好きな音楽を聴きながら家事をするが

実家にいる間は父はこういう音楽は嫌がる

だろうと我慢している。

 

ダイニングチェアをひく音がやかましいと

言うから、椅子の足につけるクッションを

買ってきてつけたが、それでもうるさいと言う。

こうやって椅子を持ち上げてひくんだと

手本を示しながら怒る。

 

父は補聴器をつけているので、そういう

生活の雑音が大きく響くのではないかと

言うと、そんなことはない!とまた怒る。

 

静かなのがよければ一人で暮らせば?

と言いたくなる。

 

そればかりではなく、本当に小言が多い。

食器の洗い方、片付け方、掃除の仕方、

などなど、私のやり方が気に入らない。

自分のやり方でさせたいのだ。

 

じゃあ、自分でやれば?

 

そして最後に必ず言う。

「小春たちが来るとゴミが増えて困る!」

 

一軒の家で何人かが一緒に過ごせば

一人でいる時より音も増えるし、ゴミも増える。

 

そして誰だって自分の家事のやり方がある。

それをなんとかうまくゆずりあい調整しながら

暮らしていくものじゃないのかな。

 

一人暮らしと同居、どちらにもメリットと

デメリットがあるはず。

父のように、娘夫婦と自分の家で同居しながら、

全て自分の思い通りに暮らしたい(つまり

両方のメリットだけ)と言うのは成り立たない。

 

ここまで書いて気がついた。

問題の根っこはここなんだなと。

父は確固たる自分の考え・やり方を持っている。

それはいいことだ。

でも、自分の考え・やり方を人に強制する。

本人は強制と思っていないだろう。

自分が正しいと信じ込んでいるから

正しいことを人に教えている気分なんだろう。

 

人にはその人なりの考えややり方がある。

どうするかはその人が自分で決めること。

それを父はわからない。私が小さな頃から。

 

やっぱり実家に行くのはしばらくやめよう。

行きたくないと言う自分の気持ちを大事にしよう。

会って楽しくいい時間を過ごせるなら行くけど

嫌な思いをするとわかっている場所には行きたくない!

 

お父さん、寂しい?

仕方ないね。自分が蒔いた種だよ。

(父に直接言えないからここに書いている。)

 

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少し前、ある会合で耳にした話題・・・

親が高齢になると、実家に行って世話をしている

人も多い。その人たちの話の中で

 

「母があんまりワガママ言うから、そんなこと

言うならもう帰る!って怒ったら、母ももう

来なくていいよ!って大声出すの。」

 

そんなふうに憤慨しながら話していた人がいた。

そう言いつつ、彼女はまたお母さんの世話を

しに行くのだろうなあと思った。

 

ストレスなことがあっても、彼女みたいに気持ちを

ぶっちゃけられたら、少しは楽かもしれない。

私はどうして父に本音をぶつけられないのだろう。

 

こんなにこんなに叫びたいほど言いたいことが

あるのに、なぜ言えない?

だから苦しい。

胸の中にいっぱい溜まって苦しい。