実家に帰りたくない理由
10代の頃
私は自分を「カゴの中の鳥」だと感じていた。
親に自分の人生を決められ、自分の羽で空を
自由に飛べない鳥。
息苦しかった、悲しかった。
毎日のように日記に気持ちを書いた。
今 ここであれこれ書いているのと同じだ。
友達にも相談したが、あまり理解してもらえ
なかったし、辛い気持ちが小さくなることも
なかった。
もし、親が子供を本当に「カゴの中の鳥」状態
にしたら?家に閉じ込めて外に出さなかったら?
あきらかな虐待だ。深刻な虐待だ。
じゃあ、精神的に「カゴの中の鳥」と思っていたら
小さな頃からずーっとそう感じて辛い思いをしていた
としたら精神的な虐待になるのじゃないの?
他人の目から見ると、今の私は「カゴの中の鳥」では
ないだろう。結婚して外に出られた。自分の暮らしを
しているように見える、それもかなり自由に。
でも、私の心の中にはまだ「カゴの中の鳥」の私がいる。
だから、実家がカゴに思えて帰りたくないのだ。
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鳥カゴじゃなくて、暖かい鳥の巣だったら・・・
親の愛情いっぱい受けて育って、成長して、これからは
自分の羽で飛ぶんだよと送り出してもらっていたら
たまに実家に帰るのも嬉しいのだろうな。