人生 ああ鱈腹味わいたい

毒親疑惑の親が高齢になりまして・・・

自己嫌悪の塊だった小春が、「自分が大好き」と言える人に出会う

前にも書いたが、小学生の頃の私は

無口で引っ込み思案で、

子供らしくない子供だった。

 

中学生になる頃には、

劣等感が強く、自信もなかった。

最近よく聞く言葉で言うと

自己肯定感の低い子供だった。

 

10代の頃は日記を付けていたが

とにかく自分がイヤ、嫌い。

自分を変えたい。

でも変われない。最低!自己嫌悪!

 

そして、

私はカゴの中の鳥と同じだ。

親の言いなりの人生を生きなくては

いけない。自由がほしい。

 

そんなことばかり繰り返し書いていた。

 

新しいクラスやサークルなどで

自己紹介をするときには

「自己嫌悪の塊の小春です」

が定番だった。

 

 

それでも20代半ばで結婚し、家を出て

形の上では自由になれたと思っていた。

 

そして30代で再就職した会社で衝撃的な

言葉に出会う。

 

「あなたは自分が好きですか?」

と誰かが尋ねると、

 

「はい、大好きです。」

と、ある人がにっこり微笑んで答えた。

 

自分が大嫌いだった小春が、自分が好きと

すっと言う人に初めて出会った瞬間だった。

こんな人がいるなんて信じられない!!

大げさに聞こえるかもしれないけれど

それくらい新鮮でインパクトのある出来事

だったのだ。

 

その女性にオーラを感じた。

周囲がキラキラしているように思えた。

自分とは別世界の人のように感じた。

 

 

その後、年月が流れ

今の小春が同じ質問をされたら

 

「自分がまあまあ好きですよ」

「う〜ん、結構好きかな」

 

と、にっこりしながら言えると思う。

 

何か失敗したときには

「あーもう、自己嫌悪ぉ」

と思わず言ってしまう癖は残っているが。