人生 ああ鱈腹味わいたい

毒親疑惑の親が高齢になりまして・・・

相手の気持ちがわからない人

空気が読めないとは、人の気持ちを

推し量ることができないことでもある。

 

その結果、場が和んだり、どっと笑いが

あふれる場合は、あの人は天然ね〜で

すむけど、母の場合は人を傷つけてる

のではないかと気になって仕方がなかった。

 

母から何回か聞かされた話だが、

友達グループで食事会をした時、A子さん

から「あなたはよく食べるわねえ」と

言われたことに、すごく腹が立ったらしい。

ほんとに酷いこと言う人なんだと憤慨

している。私には、そんなに怒るような

ことには思えないけど。

 

「あんまり悔しかったから、A子に言って

やったのよ。あなたは胃の手術したから

たくさん食べられないよね!って」

 

うわ・・・

 

A子さんは病気のため、胃の一部をとる

手術をしていた。

母からそう言われたときのA子さんの気持ち

を想像すると胸が痛む。

 

 

また、ある年の年末、母が留守のときに

近所のBさんがつきたてのお餅を持って

来てくれていたので、お礼の電話をかけて

いる声が聞こえてきた。

 

「ありがとうね。でもね私は歯が悪くて

お餅は食べられないのよ。それにお正月の

お餅はいつもCさんが持ってきてくれるの。」

 

は⁉︎

そんなお礼の言い方ある⁈⁈

 

母としては感謝の気持ちを伝えている

つもりだろうけど、聞いていて悲しくなった。

 

 

そういえば、母の日や父の日のプレゼント

を贈っても、喜んでもらえなかったことが

何度かあった。

 

ネットでお花とお菓子のセットを注文して

贈ったら、花と一緒の箱に入った菓子なんか

食べられるか!気持ち悪い! と父から

電話があった。

 

そんなにひどい状態で送ってきたのなら

店に苦情言うから、詳しく教えてと言うと

もう忘れた、全部捨ててしまったから!

と機嫌が悪い。

 

ガッカリだ。

悲しかった。

 

当時、部屋でほぼ1日テレビを見て過ごし

ていた母に、少しでも明るい気持ちに

なってもらおうと選んだプレゼントだった。

テーブルに花を置いたら気持ちも晴れる

かなと、小さな明るい花を選んだ。

 

私は部屋に一輪挿しの花を置くだけでも

見るたびに癒され元気をもらえる。

でも、母は違ったみたいだ。普段は使って

いない部屋の棚にポツンと置かれていた。

 

自分の感覚と人の感覚、たとえ親でも

異なることもあるのだ。

自分がこうだから、相手もこうだろうと

思って行動して、相手が違う行動をした

からとがっかりするのは、私が自分の

価値観を押し付けていたのだろうか。

 

お菓子も母の好きそうなものを選んだ

つもりだけど、前述の父の話につながる。

満足できない品物だったのかもしれないが

娘からのプレゼントを気持ち悪いとか

捨てたとか、そんな言い方はないよね。

 

 

一度だけではない、喜んでもらおうと

思ってしたのに、悲しい気持ちになったこと

は何度もあった。

 

小型家電が古くなったというから、新しい

ものを買ってあげた。最初は喜んだけど、

どうも気に入らないようで、これは不良品

だ。古いものの方がよかった。古いのを

捨てなかったらよかったなどと言う。

あんなに古くなってもうダメだとか言って

いたのにだ。

 

 

書いていてカリカリしてきた。

ああもう父も母もどういう人なんだ、

まったく。

 

その気持ちを何年も溜めて、こんなところで

書かずに、そう思ったときに言えば良かった

のだ。

ケンカ越しではなく、淡々と、そういう

こと言われると私はガッカリした気持ちに

なるって。悲しくなるって。

 

幼い頃から、自分の気持ちを親に、親だけ

じゃなく、誰にも言えなかったことが

問題の根っこかなと思う。