人生 ああ鱈腹味わいたい

毒親疑惑の親が高齢になりまして・・・

空気が読めないとは

母は究極の   空気が読めない人  だった。

 

親戚が集まって食事をしている。

みんなで楽しく話が盛り上がっている。

母はその話題に入っていけない…

いえ、みんなの話に自分も加わると

いうこと自体を知らないのかも。

 

そんなときに突然まったく関係ない

話を始める。しかも一瞬みんな固まる

ような話が多かった。

 

みんなが食べている料理を指差して

昔これ食べて酷い食あたりになったのよ。

もうお腹は痛いし、トイレ行きっぱなし

だったの…とか言う。

 

一度や二度ではない、その料理が出てくる

たびにその話をする。もう聞き飽きたと

いうくらい母の定番の話だった。

 

そういう話は食欲なくなるからやめてと

言ったら、

「あら〜 小春は神経質なのね。」

と軽くかわされた。

 

神経質とかの問題じゃない‼︎

誰だって、今食べてるもので昔食中毒に

なった話なんか聞きたくないって。

 

 

またあるときは、親戚が大勢集まった

お祝いの席で、その前年に10代で亡く

なった子の話を突然し始めた。

そこにはその子の父母もいた。悲しみが

深くて、うつ症状が出てるとも聞いていた。

 

母の言葉で周りの空気が凍りついた。

突然の事故で子供を亡くした両親の気持を

考えれば、そのお祝いの席に来るだけでも

辛いはずの状況なのに、どうしてそう軽々

しく話ができるの?

 

その後、洗面所に行った母を追いかけた。

小さな声で母に注意すると

 

「そんなに怒らないでよ。もう歳だから

何もわからないんだよ。」

 

と言う。

歳だから?

歳とれば、それだけ人の気持ちの痛みが

わかるようになるもんじゃないの?

 

歳のせいではなかったと思う。

悪気があって言ってるのでもない。

でも、なにかが変なのだ。

 

その頃から、母は発達障害なのかも?

と疑うようになった。