人生 ああ鱈腹味わいたい

毒親疑惑の親が高齢になりまして・・・

姫野カオルコ「謎の毒親」から解決のヒントをもらう

私は毒親育ちかもしれないと疑問が湧いてから

何冊か毒親関連の本を読んだ。

内容が過激すぎて読むのがしんどかったり

自分とは少し違うなと感じた本もあった。

 

でも、今読んでいるこの本はヒントになる気がする。

「謎の毒親姫野カオルコ

主人公ヒカルは自分の子供時代の謎な出来事

(私からみると毒親との理不尽な出来事)を古書店

あった壁新聞の悩み相談コーナーへの投稿という形で書き、

その店主や周りの人たちから返事をもらう。

 

そのやりとりがえがかれている。

 

姫野カオルコさんの実体験に基づく小説とのこと。

環境や両親のタイプは私とは少し違うけど、

根っこの部分では共感できる部分が多い。

 

◇◇ 書くことで客観視できるかも

私がこのブログを書こうと思ったのは、私もこれまでのことを

書けば、何かがわかるのではないかと期待してだ。

 

思っている時はどちらかというと感情がメインだけど、

書くことで客観視できるのではないだろうか。

 

ただただ、しんどかった嫌だった悲しかったと思うだけではなく

書くことでその思いの背景が見えてくるような気がする。 

別の角度から眺めることもできそうだ。

 

◇◇ もう卒業したい!!

そして、洗いざらい書いて、スッキリしたい!!

親のことや実家のことでウツウツと考えることから卒業したい。

 

これまでどれだけの時間を浪費してきたことだろう。

時間を大切にしたいのだ

 

◇◇ 親を毒親とは思いたくない気持ち

ヒカルは自分の親を毒親という言葉を使うほどではないし

毒親と呼ぶには抵抗があるから「謎の毒親」という言葉を

使っている。

 

そして相談内容も子供時代の些細なことで、これまで人に相談するほどでもなかった、

ただ謎なのだったのだというが・・・

 

読んでみると、私には彼女の両親は紛れも

なく毒親だし、謎な事件もヒカルの心が

傷ついたに違いない出来事に思える。

 

私も親を毒親と思うことには罪悪感がある。

なので「毒親疑惑の親」と言うことにした。

 

本当に毒親なのか、私の思い過ごしなのかは

全部書き終わったらわかるような気がする、

なんとなく。

 

◇◇ とにかく家が嫌い

ヒカルの育った家はその当時にしては珍しい

コンクリート造りだったが、彼女はとにかく

その家が苦手だった。

使いにくい間取り、家の中は虫だらけ、湿気があるという

表現が繰り返しなんども出てくる。

 

嫌な思いが家に染み込んでいるのだろうか。

私も同じだ。

 

私の実家は昔ながらの工法で近所の大工さんが建てた。

田舎によくある無駄に大きな家だ。

いくつも部屋があり、長い廊下があり、

トイレなんて3か所もある。

そんなに広い家なのにホッとできる場所が

ないのだ。独身時代の私の部屋も残っているが

そこは布団を敷いて寝るだけの場所だ。

 

部屋はたくさんあっても個室はない。

移動するには一つの部屋を横切って次の部屋へ行かな

ければいけない。

本当に効率の悪い構造なのだ。

 

広々として日当たりのいい明るい部屋は客間、仏間、

座敷などと呼ばれて普段は使わない。

年に1度か2度大勢の来客の時だけに使う。

 

家族は北側の寒くて薄暗い茶の間で毎日過ごすのだ。

暗くて新聞が読めないので灯をつけると、昼間から

そんなことをして電気代がもったいないと文句を言われる。

 

家族が毎日快適に楽しく過ごせる空間よりも、他人に対する

見栄を一番に考えている家だと私は思う。

 

まあ父が建てた家だし、本人はそれで満足している。

父の価値観にとやかく言うつもりはない。

 

嫌なのは

父の価値観=小春の価値観と疑いすら持ってないこと。

この家に戻り、父と小春一家が同居することを前提に

勝手に改装し始めていること。

 

小春には小春の気持ちがある

とは、父は思ってないのか、

思わないようにしているのか・・・

 

私も誰かに聞いてみたい。

 

・・・続く