人生 ああ鱈腹味わいたい

毒親疑惑の親が高齢になりまして・・・

親に泣かれるということ

先に書いた話の続き、

私が結婚して家を出たいと言ったとき

母はどうだったのか。

少しでもフォローしてくれたのか。

 

No!

父とはまた別の意味で強烈だった。

 

「小春が家を出るなら、ワタシはどうしたらいいの。

どうやって生きていけばいいのーーー」

 

母はそう泣き叫んだ。

数日続いたように覚えている。

私が家にいないと生きていけないと言いたい

ようだった。

 

結婚して独立することがそんなにいけないこと?

父からは「死んだほうがマシだ」と泣かれ

母からは「お前なしでは生きていけない」と泣かれ

親に泣かれるのは辛い。今思い出しても胸が痛い。

 

やっと結婚できて新居に入ったときは本当に嬉しかった。

ああ!ここが私のうちだ。もう実家には帰らなくて

いいのだ。心から幸せを感じた。

 

残念なことに、母も変わることができなかった。

人は辛い経験をしたら、そこから学び

自分の生き方を考えそうなものだが・・・

子供には子供の人生がある。子供に頼らずに

自分の人生を生きよう・・・とは思えなかったらしい。

 

以前にも書いたが

 

fkoharu.hatenablog.com

 

数年前に母が亡くなったとき、最後の言葉になったのが

 

「ぜんぶ小春が悪いんだ。

何もかもお前のせいだ。」

そう言って怖い顔で睨み、握った私の手を振り払った。

 

つまりは、母が幸せになれなかったのは私のせい、

母の希望通りに同居して家を継がなかった私のせい

と言いたかったのだろう。

 

気の毒な人だったと思う。

 

自分を幸せにできるのは自分しかいない。

私はそう思っている。