人生 ああ鱈腹味わいたい

毒親疑惑の親が高齢になりまして・・・

小さな子の虫歯は親の責任

当たり前だけど、小さな頃の記憶は自分では覚えて

ないことが多い。

もう少し大きくなってから、母や周りの人から

小春は小さい頃こんなだった、こんなことがあったと

聞いたことが記憶となっていると思う。

 

繰り返し何度も母から話されたことはこんなこと。

 

■輪ゴム食い込み事件

私が1歳くらいの頃、夜中に異常に激しく泣くので

病院に連れて行ったところ、足首に輪ゴムが食い

込んでいて、周りが紫色に腫れていたらしい。

発見が遅れていたら大変なことになっていたと言う。

 

寝かすときに靴下が脱げないよう輪ゴムで止めていた。

布団の中でも靴下を履かす? 

赤ちゃんは基本ハダシだけど、昔は違ったのか。

ちなみに母は寒い時期はずっと靴下を履いて寝ていた。

 

それにしても、食い込む程きつく輪ゴムで縛る?

しかも、いつもと様子が違うなら、病院に駆け込む

前に子供の体をあちこち見てみるでしょ、普通。

 

子供の足が冷えないようにと、親心からだったのは

間違いないんだけど。

 

■柱にヒモでつないでベビーガード替わり

仕事や家事が忙しい時は、小春の体をヒモで結わえて

ヒモの反対側を柱にくくりつけていたらしい。

ハイハイやよちよち歩きの頃は、ちょっと目を離した

だけで事故につながる。私も自分の子供が赤ちゃんの

頃はベビーガードを使っていた。

 

私が乳幼児の頃はベビーガードなんてなかったのかも

あるいは経済的に買えなかったのかもしれない。

でもヒモでつなぐなんて・・・

庭でチェーンに繋がれているワンちゃんを想像してしまう。

 

■乳幼児の虫歯は親の責任

「小春は歯が弱くて、本当に大変だったよ。

夜中に歯が痛いと大泣きするから、歯医者さんに

無理言って診てもらったり・・・」

 

そんなふうに母からしょっちゅう愚痴をこぼされた。

たしかに、自分の記憶が残っている小学生の頃から

ずっと歯医者通いが続いたから、歯の質が悪いんだと

思っていた。

 

でも、自分の子供ができて、気がついた。

妊娠中からカルシウムやたんぱく質など栄養に注意したし

生まれてからは、子供の乳歯が虫歯にならないよう

食後は歯磨きをしてあげたし、甘いものもできるだけ

控えた。

 

そう!小さな子供の虫歯は親の責任ではないの?

 

小春の子供が小さい頃、実家に帰ると母は甘いお菓子を

たくさん食べさせた。そりゃあ子供は喜ぶし、母も嬉しい

だろう。

でも、おやつでお腹いっぱいになって食事をあまり食べ

なくなるし、歯にもよくない。

やめてほしいと母に言うと、こんな言葉が返ってきた。

 

「あら、小春の小さい頃も、ちょっとぐずったら

アメをあげてたのよ。いつも甘いアメなめて育ったのだからー」

 

ああ。私の虫歯の原因はこれだ!

私のせいではなかったのだ。

小学生になってからも、寝る前に歯磨きしなさい、

なんて注意は受けたことがない。

母もしてなかったのだから。

 

当然のように、母は早い時期から入れ歯のお世話になり

柔らかいものしか食べられなくなった。

口当たりの良い甘いお菓子ばかり食べて、食事はあまり

食べず、悪循環に陥っていった。

 

 

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母のしたことは、母なりに小春のことを思ってして

くれていたのだとはわかる。

ただ、知識がなかったのと、思い込みが強すぎただけ。

 

それに時代の違いもあるだろう。

私が生まれ育った昭和30年代はまだまだ貧しかった。

 

でも、やっぱりなにか普通じゃないものを感じてしまう。

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