人生 ああ鱈腹味わいたい

毒親疑惑の親が高齢になりまして・・・

老後の世話をしてもらうために子供を育てる

中国では自分の老後のために赤ちゃんを買う。

 何年か前になるが

テレビのニュースが伝えていた。

中国で赤ちゃんの誘拐が増えているという。

その背景には赤ちゃんを買う人がいるから。

 

「お金はすごくかかったけど、この子がいれば

私の老後は安泰だわ」と赤ちゃんを抱いた女性が

にっこりしながらインタビューを受けていた。

 

ああ・・・

その赤ちゃんが幸福になれますようにと祈らずに

いられなかった。

 

本当の愛は見返りなんてない 無償の愛だ

小春はお婿さんもらって、この家でずーっと両親と

一緒に暮らすのだと、小さな頃から繰り返し

言われて育った。

まだ小学校入学前の幼い私には婿養子なんて理解は

できなかったが、なんとなくお嫁さんにはなれないん

だとはわかった。小春は花嫁衣装も着れないんだと

悲しかったのを覚えている。

 

10代になるともう少し色々わかってきて、小春は

両親の人生を完成させるための部品なのだと思っていた。

部品なんて嫌だ。自分が主役の人生を送りたい。

思春期のあやふやさや反抗期もあり、重苦しい

10代だった。

 

決して裕福とは言えない状態で、一生懸命働いて

育ててもらったことには本当に感謝している。

でも、自分の老後の安泰のために子供を育てると

明言した中国人女性と小春の両親が重なるのだ。

 

親子の愛情って無償の愛じゃないかと思う。

自分の老後のために子供を育てる?

そんな見返りを求めて育てられても、両親から

愛されたという実感はなかった。