40代〜60代になってからの親への怒り
少し前のことだが、新聞に載っていた
彼女の診察室で、40代〜60代の患者さんが
親への怒りを訴えることが多いという。
反抗期の10代ならわかるが、
人生後半に入ってからの親への怒り・・・
私だけじゃなかったのだ!
人生いろいろ経験して、気づくことも多い。
特に自分も親となって子供を育てているうちに
自分の子供時代を振り返り、気づいた怒りも多い。
怒りは寂しさや哀しさと背中あわせだ。
香山リカさんによると、怒りを親に話したり
手紙を書いたりする人もいるが、ほとんどの場合
親に自覚がない、子供のためを思ってしたことだと
思い込んでいるので、何の解決にもならないそうだ。
スーザン・フォワードの『毒になる親』では
とにかく親に怒りを伝える、手紙を書く、
もし亡くなっていたら墓前で言う、
とまで書かれていたように思う。
それは、押し込めてきた自分の気持ちを表に出す
と言う意味で効果はあっても、親が反省して親子関係が
よくなることは少ないのかもしれない。
「どうせわかってくれない親に対して、無駄な時間と
エネルギーを使うよりは、今の生活を充実させる。
とにかく楽しむこと。
そのうちに怒りが小さくなる。
それでも怒りが消えなかったら
ますます今を楽しむ。その連続しかない。」
そのとおりかもしれない。
前回のブログで書いた苦しさ(=父への怒り?)は
自分の生活に気持ちをシフトさせていくうちに
1週間ほどでなんとか鎮火した。
(完全に消えたわけではなく、ふとした拍子に出てくる)
夫や友達、趣味で楽しんだおかげだと思う。
今は普段の生活に戻れている。
けれども、また実家に行く日が近づいてくる。
行けばまた苦しくなり、眠れない日が続くかもしれない。
でも頑張って自分の生活をもっともっと楽しむ。
その繰り返し?
なんだか無理やり楽しんでる気がする。
ふーー
もう実家には行きたくない。
・・・これが素直な気持ち
実家に行かないとダメだよ。
・・・と言う小春がいる。