人生 ああ鱈腹味わいたい

毒親疑惑の親が高齢になりまして・・・

2冊の本、この数年の悩み

☆「毒になる親」〜 一生苦しむ子供

 スーザン・フォワード著

 

☆「不幸にする親」〜 人生を奪われる子供

 ダン・ニューハース著

 

親子関係で悩む人にとってバイブルのような本。

どちらも玉置悟さんが和訳されている。

 

久しぶりにこの2冊を手にとって、新発見!

「不幸にする親」の表紙に

If You Had Controlling Parents 

とある。原題だろうか。ああ小春そのものだ。

買ってすぐにカバーつけて読んでたので

気がつかなかった。

 

買ったのは2、3年前だが、当時はかなり深刻に

思い詰めていたから、この本を読むのが辛くて

読み終わるまでにかなり時間がかかった。

それ以前に、こういう本を買うこと自体に罪悪感が

あった。小春の親は少し自分勝手なところがあるけど

毒親というほどではない・・・

と思いたかった。今もまだ揺れている。

暴力、ネグレクト、アル中、、、そんな親なら

わかりやすいが。

 

2冊を読んで自分にも当てはまると思ったポイント

1)小さな頃からずっと自分に自信が持てなかった。

とにかく自分が嫌で嫌でたまらなかった。

 

2)ネガティブなところが多かった。

 

3)自分の奥に怒りの感情を秘めている。何かの

拍子に怒りがこみ上げてくる。

 

1)と2)に関しては、20代で結婚し実家を出た

ことでかなり改善された。夫や友人のおかげも

あると思う。

 

毒親とはまず距離を置く

(小春の場合、まだ毒親と認定したわけではないが)

本当にその通りだと思う。

結婚して最初は狭いアパートに住んだが

今日からここが小春の家。もう実家には

帰らなくていいと思うと、本当に嬉しかった。

 

といえども結婚して30数年間、年末年始に

お盆、GW、秋の連休には必ず実家に帰っていたが

それほど苦にはならなかった。

 

状況が変わったのは数年前。

両親も年老いてきて、父や母がかわりばんこに

入院したりして実家に帰る回数が増えた。

電車乗り継いで2時間の距離を週2往復した

時期もある。わずかだが仕事もしていたので

時間との戦いだったが。

 

そして母が亡くなり、葬儀(ここには書けないが

書いてもたいていの人は信じないだろう。

それくらい大変な葬儀だった。)、度々の法事

などで疲れ果てた。

大勢の親戚、近所付き合い、お寺との関係、

何十年か前にタイプスリップしたような古い社会

なのだ。しかも実家の中では父との軋轢。

夜眠れなくなった。

上の2冊の本を買ったのもこの頃のことだ。

 

ある時、自分に恐怖を感じた。自分で自分の感情を

コントロールできないのだ。ものに当たって壊して

しまう。心療内科に行こうか迷ったくらいだ。

それでも数ヶ月が経ち、やっと実家より自宅にいる

時間の方が長くなり、なんとか落ち着いた。

仕事や趣味など自分の生活にも戻れた。

 

ところが、今度は実家で父を一人暮らしにさせて

いることで胸が痛み出す。

母が亡くなり、父は一人になったからすぐに小春

たちが実家に戻ってきてくれると思っていた。

「いつ戻ってくるんだ」と何度もきく。

 

親戚や近所の人たちも皆それを期待している。

何人かの人からは「何してんだ!年老いたお父さんを

一人にして。早く戻ってこい!」と大きな声で

怒鳴られた。

 

この頃から、自宅にいても鬱々と悩むようになった。

父を一人にして置くのは罪悪感がある。

でも実家で暮らすと小春は壊れてしまうだろう。

父がこちらに来る選択肢は父にはない。

友人に話しても、お父さんを大切にねと諭される。

本心なんて到底理解してもらえないだろう。

 

そこで電話やネットでカウンセリングを何度か受けた。

話を聞いてもらって少し落ち着くものの、しばらく

すると元に戻ってしまう。泥沼から抜け出せないでいた。

今思うに、その頃が一番しんどかった。

 

こんなに苦しい思いをするのは・・・やはり

毒親疑惑が深まる。